スイーツ×デイズ
その次の日。


エルのお陰で、彼女の名前を知ることができて。


梅木駅で、声かけてもらったりして。


何か、進展はあるかな、と、少し興奮気味に電車に乗り込んだものの。


いつもの如く、彼女――冬香さんは、つり革片手に本を読んでいたものだから。

これもまたいつもの如く、対面側のドアへ押しやられたボクは、また遠目で彼女の後ろ姿を見ることしかできなかった。


だけど――。 
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