闇龍~最強の女~
やがて辿り着いた岩場の下の方に

どんどんと下がっていく美海。

こんなところに何があるというのだろう。

美「…ここだよ」

美海が示したところは…

岩と岩が積み重なっているところにある、

洞窟のような入り口のところだった。

中は空洞になっているみたいにみえた。



中におそるおそる入る。

綺「うわぁ…!」

綺羅が感嘆の声を漏らした。

中は思った通り空洞で、

海の水が丁度、湖のようになっていた。

岩の隙間から太陽の光が差し込んでいて。

それがキラキラと水に反射していて。

海の水が透明なのに、緑のようで

青のようでもあって、輝いているようだった。

幻想的で、不思議な光景だった。

まるで、一枚の絵を見ているような。

……美しいってこういうことをいうんだなって

そんなことを思った。
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