闇龍~最強の女~
美「なんで私だけが生きてるんだろう。

  ずっとそう思ってた…

  辛くて、悲しくて、寂しくて、

  苦しくて…

  死にたいと思ったときもあった」

──ズキン

“死にたい”と美海が言ったとき

心が悲鳴をあげた。

そんなこと…いうんじゃねぇよ…

美「…でもね…

  爽たちと一緒にいて…

  そんなこと、思わなくなったよ」

…俺たち?

美「綺羅がだめだったとか、

  そういうんじゃないけど…

  爽たちといるとね、

  楽しいよ。

  嬉しくなるし、笑えるんだ。

  ……だから…」

美海の顔に浮かぶのは、

花がほころぶような、

とても綺麗な笑顔だった。

美「…ありがとう」
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