闇龍~最強の女~
美海はふいに、

人指し指を砂の上で走らせた。

美海は自分の名前…

“美海”という漢字を書いた。

美「私の髪の色と、…この場所から。

  私の名前はできた」

さらりと。

美海は、髪を手櫛でとかしてみせた。

その姿がすごく綺麗で。

見とれてしまった自分がいた。

美「私には…勿体ないくらい、

  大好きな名前だよ…。

  …お父さん、お母さん。ありがとう」

目を瞑って、静かに涙を零した美海。



  
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