闇龍~最強の女~
隣を歩く美海を盗み見る。

この子を見るたびに、胸が締めつけられる。

……これが、切ないってことなんだな。

そう、思った。

そのまま、なんとなく美海を見続けていた。

そのとき、美海の表情が凍りついた。

そして、俺にも伝わってきた、

誰かの気配。

美海がバッと後ろを振り向く。

つられて俺も振り向くと、

そこにいたのは、虚ろな目をした男が数人。

…薬か。
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