闇龍~最強の女~
私は静かに首を横にふった。

『私、は…いいから…』

それよりも。やらなきゃいけない。

『わ、たし…いくよ…決着をつけなきゃ…』

私はゆっくりと立ち上がった。

自分で…決着をつけるんだ。

お母さんとお父さんのために!

──ズキン ズキン

痛みが体の自由を奪う。

でも、それでも私は

ゆっくりと古田 祐のほうへと歩いた。

古田 祐の目の前に立って、

フッと振り返る。

何にも言わない三人だけど。

私は頷いて見せた。

そして、笑った。
< 182 / 214 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop