闇龍~最強の女~
たくさんのドア。それも全部同じデザインの。

気になって、一つのドアのノブに

ゆっくりと手を伸ばす。

?「ダメよ」

…え?

?「それじゃないよ」

この、声…!

ばっと振り返れば…

母父「「美海」」

優しく微笑む両親がいた──…。

『お父さん!お母さん!』

なんで、なんで。

そんなことが頭をよぎったけど。

私は、涙をこぼしながら、二人に抱きついた。

『…めっなさ…ごめんなさい…私っ…!』

なにも、できなかった。

守れなかった。

なにも、何も──…
< 191 / 214 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop