闇龍~最強の女~
ガチャリ、と。

近くのドアを、父が開く。

そこにいたのは、

『皆!』

綺羅と、恵一と、爽だった。

泣いている。皆が。

母「…あなたがいなくて悲しんでる。

  美海じゃなきゃ、その心は癒せない」

父「美海はまだここに来るべきじゃない。

  生きなきゃ、いけないだろう?」

『お父さん、お母さん、私…』

会いたい。あの三人に。

綺羅と、まだ話したいことがたくさんあるの。

恵一に、教えてもらいたいことがあるの。

爽に、伝えなきゃいけないことがあるの。

『生きなきゃ。私』

まだまだ、やりたいことがある。

まだ、死ねない。
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