闇龍~最強の女~
~爽 side~
なんだったんだ…あいつ…
斎「…爽。ちょっと来てくれるか?」
『あぁ』
親父は俺を、自分の部屋に入れた。
斎「…あの子の…ことなんだけどね。」
『…なんですか?』
斎「前にも話した通り、
美海は両親を亡くしている。
そして僕はあの子を引き取った。」
俺が留学してすぐに、引き取ったらしい。
電話で聞いた。
斎「引き取った時、あの子は…
何の感情も表さなかった。」
…は?
斎「泣かないし、笑わない。
しゃべろうともしなかった。
僕に心を開こうともしなかった。
だげど、しばらく一緒にいるうちに、
あの子は言ったんだ」
──美「斎さん、ありがとう…」
斎「あの子はただ、それだけ言った。
それでも僕は嬉しかった。
それから少しずつ、
話すようになったんだ。
今もまだ無表情であることが
多いんだけどね。」
知らなかった…
確かに、感情を出していなかったけど…
斎「斎、ゆっくり時間をかけろ。
あの子には、時間が必要だ。
お前なら、あの子を
助けてやれるかもしれない」
俺は…
あいつの笑顔が見てみたい
あいつを助けてやりたい
あいつの…側にいたい
『もちろん』
美海…
俺は…お前のことが気になって仕方ない
こんな気持ち…初めてなんだ…
なんだったんだ…あいつ…
斎「…爽。ちょっと来てくれるか?」
『あぁ』
親父は俺を、自分の部屋に入れた。
斎「…あの子の…ことなんだけどね。」
『…なんですか?』
斎「前にも話した通り、
美海は両親を亡くしている。
そして僕はあの子を引き取った。」
俺が留学してすぐに、引き取ったらしい。
電話で聞いた。
斎「引き取った時、あの子は…
何の感情も表さなかった。」
…は?
斎「泣かないし、笑わない。
しゃべろうともしなかった。
僕に心を開こうともしなかった。
だげど、しばらく一緒にいるうちに、
あの子は言ったんだ」
──美「斎さん、ありがとう…」
斎「あの子はただ、それだけ言った。
それでも僕は嬉しかった。
それから少しずつ、
話すようになったんだ。
今もまだ無表情であることが
多いんだけどね。」
知らなかった…
確かに、感情を出していなかったけど…
斎「斎、ゆっくり時間をかけろ。
あの子には、時間が必要だ。
お前なら、あの子を
助けてやれるかもしれない」
俺は…
あいつの笑顔が見てみたい
あいつを助けてやりたい
あいつの…側にいたい
『もちろん』
美海…
俺は…お前のことが気になって仕方ない
こんな気持ち…初めてなんだ…