闇龍~最強の女~
──爽「…綺麗…だな…」

綺羅たち以外で

この髪を綺麗だと言ってくれた人は

初めてだな…。

あいつなら…信じられる。

…きっと、信じられる。

パトロールをしながら、

俺はそんなことを考えていた。

そのとき

「…いやっ…!た、すけて…っ」

声が聞こえた。

声がするほうに行ってみると

男が女に迫っているところだった。

『なぁ…なにしてんの?』

俺は声をかけた。

帽子を深く被っているから

相手から俺の顔は見えない。

「あ゙ぁ゙?てめぇ誰だよ?」

『…闇龍』

「お、前…あの闇龍か…?」

『そうだ』

「…でもさぁ、強いってタダの噂だろ?

 本当は弱いんじゃねぇの?」

『そう思うなら、そう思っていればいい。

 たださぁ…その子いやがってんじゃん。

 離してやれば?』

「うるせぇ!俺に指図するなぁ!!」

男は殴りかかってきた。








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