闇龍~最強の女~
~爽 side~

1人だと、孤独だと思い知らされるから、と

そう言った美海の目が寂しそうだったから

つい、

──『…一緒に寝るか?』

なーんて、言ってしまったけど…

美「おじゃまします」

俺の部屋に美海がいる。

夜中の3時。

密室に二人きり。

しかも俺の好きな奴。

考えてみれば…分かることだったんだが…

この状況…

色んな意味でヤバい。

それに…こいつの格好。

今はまだ春とはいえ、夜はまだ肌寒い。

なのになんで…

超短いショートパンツにTシャツなんだよ!

Tシャツは胸元が大きく開いてるし!

こいつ意外と胸でけぇな…。

…じゃなくて!

しかも、Tシャツが少し大きめのせいなのか

それとも、こいつの背が小さすぎるせいなのか

はたまたその両方なのかはわからないが…

ショートパンツがTシャツに隠れて

Tシャツ一枚だけ着てるようにしか

見えないんだよ!

『なぁ…その格好どーしたんだ?』

いつも通りを装って聞いた。 

美「ん?あぁ、俺さぁ

  薄着で布団で暖とるのが好きでさ。

  それ斎さんにいったら…」

──斎「んじゃあ、これどーぞ!

   色んな意味でいつかのためにね☆」

美「…って言って、くれたんだよ。

  色んな意味ってどーゆーことなんだろ?」

あんのクソ親父…!

こーなること想定してたな…!

『そのことは、気にするな。

 それより早く寝るぞ』

美「ん…」








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