闇龍~最強の女~
『俺はどちらかというと、
母に似ているらしいからな。
あいつは俺に、母の変わりをさせる
つもりなんだろう。
そろそろ、
あいつが刑務所から出てくる頃だ。
俺は狙われる。
あいつ1人ならどうにでもできるが…
古田。この名前、何か思いつかないか?」
爽「古田…?」
恵「まさか…古田組?」
『…そうだ。あいつは
…古田組の若頭だ』
爽「…そうだったのか…」
恵「…少々厄介ですね…」
綺「古田組は薬にも手をだしてる。
人を殺したりもしている。
あぶない組だよ」
『…それでも、綺羅は一緒にいてくれる。
お前らは…それでも、俺といるのか?
…下手したら、命もあぶねぇ。
それでも…俺と一緒にいるのか?』
これで、離れるならそれまでなんだ。
爽「…いるよ。
命?そんなもん、お前を守れるなら…
いくらでもくれてやるよ。
俺はお前といたいんだ。美海」
恵「俺も爽と同じですよ。
俺は…あなたの側にいたい」
爽…恵一…
『…ありがとう』
綺「私もだよ!美海!」
綺羅…
──ギュッ
綺「…美海?」
『……グスッ、ふぇ……』
綺「…よかったね…美海。
ほんとは、恐かったんでしょ?
離れていっちゃうんじゃないかって…」
そう。恐かった。
綺羅たち以外で初めて信じられた人。
…離れてほしくなかった。
…恐かった。
爽「…離れていかねぇよ。
俺はお前の側にいる」
恵「そうですよ。不安にならなくても、
大丈夫です」
……そっか…。
俺は、もう1人じゃないんだ…
綺「…爽。
腕、広げて、美海のこと呼んで?
爽たちなら大丈夫だから」
爽「…?
こうか?」
綺「そう。で、美海をよんで?」
爽「美海?」
綺「ほら、呼んでるよ?美海。いっといで?」
──トン
俺の背中を優しく押した。
目の前には
爽の優しい笑顔。
押された勢いそのままに
俺はその胸に飛び込んだ。
爽「うわっ…!」
急な出来事にビックリしたらしい。
大きな声をあげた爽だったけど。
──ギュッ
優しく、抱きしめてくれた。
綺「美海はさ、本当に大好きな人にしか
抱きつかないんだよねぇ。
爽たちなら大丈夫だと思ったんだけど…
そのとおりだったねー」
母に似ているらしいからな。
あいつは俺に、母の変わりをさせる
つもりなんだろう。
そろそろ、
あいつが刑務所から出てくる頃だ。
俺は狙われる。
あいつ1人ならどうにでもできるが…
古田。この名前、何か思いつかないか?」
爽「古田…?」
恵「まさか…古田組?」
『…そうだ。あいつは
…古田組の若頭だ』
爽「…そうだったのか…」
恵「…少々厄介ですね…」
綺「古田組は薬にも手をだしてる。
人を殺したりもしている。
あぶない組だよ」
『…それでも、綺羅は一緒にいてくれる。
お前らは…それでも、俺といるのか?
…下手したら、命もあぶねぇ。
それでも…俺と一緒にいるのか?』
これで、離れるならそれまでなんだ。
爽「…いるよ。
命?そんなもん、お前を守れるなら…
いくらでもくれてやるよ。
俺はお前といたいんだ。美海」
恵「俺も爽と同じですよ。
俺は…あなたの側にいたい」
爽…恵一…
『…ありがとう』
綺「私もだよ!美海!」
綺羅…
──ギュッ
綺「…美海?」
『……グスッ、ふぇ……』
綺「…よかったね…美海。
ほんとは、恐かったんでしょ?
離れていっちゃうんじゃないかって…」
そう。恐かった。
綺羅たち以外で初めて信じられた人。
…離れてほしくなかった。
…恐かった。
爽「…離れていかねぇよ。
俺はお前の側にいる」
恵「そうですよ。不安にならなくても、
大丈夫です」
……そっか…。
俺は、もう1人じゃないんだ…
綺「…爽。
腕、広げて、美海のこと呼んで?
爽たちなら大丈夫だから」
爽「…?
こうか?」
綺「そう。で、美海をよんで?」
爽「美海?」
綺「ほら、呼んでるよ?美海。いっといで?」
──トン
俺の背中を優しく押した。
目の前には
爽の優しい笑顔。
押された勢いそのままに
俺はその胸に飛び込んだ。
爽「うわっ…!」
急な出来事にビックリしたらしい。
大きな声をあげた爽だったけど。
──ギュッ
優しく、抱きしめてくれた。
綺「美海はさ、本当に大好きな人にしか
抱きつかないんだよねぇ。
爽たちなら大丈夫だと思ったんだけど…
そのとおりだったねー」