闇龍~最強の女~
『…美海は、

 誰からも否定されてた私を

 拒むどころか、受け入れてくれた。

 キラキラしてて綺麗だって、

 そう言ってくれたんだ。

 美海は私を救ってくれた。助けてくれた。
 
 あぁ、この子は、

 この子だけは、私が守らなきゃって、

 私が今度は、助けるんだって、

 幼いながらに、心に誓ったの』

誰にも話すことがなかった

私の決意。

この2人には知ってほしかった。

でも、ほんとは分かってた。

美海を本当に救ってあげられるのは

私じゃないってこと。

『だから…』

2人の目を真っ直ぐに見つめた。

『…傷つけたら、許さない。

 …あの子をお願いね。

 助けてあげて。

 私じゃ、無理だから…』
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