闇龍~最強の女~
あの子を救ってほしい。

私の光だから。

爽「…違うだろ」

『え…?』

恵「そうですよ。

  美海を助けたのは、紛れもなく

  …あなたですよ」

どーゆーこと…?

爽「こいつが今笑えているのは

  綺羅がいるからだろ」

恵「綺羅がいなかったら、

  今も美海は、笑うということを

  できていなかったと思いますよ?」

わ、たし…美海の救いに、なってた…?

──ツゥ…

え…?

暖かい何かが、頬を伝った。

触れてみると、指先が濡れてた。

私…泣いてるの?

爽「美海には、お前がいなきゃだめなんだよ。

  大丈夫だ」

恵「あなたは、充分美海の支えになってます。

  だから、側にいてもいいんですよ。

  …これからも」

そっか…

私は、いつか離れなきゃって、

いつかは、美海から離れなきゃって、

ずっと、無意識に考えてたんだね…

それが、ずっと、寂しかったんだ…

『…そっか…。ありがと…』



  

  
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