闇龍~最強の女~
美「…ん…?」

あ、起きちゃったかな?

むくりと起き上がった美海は、

私を見て、ひどく驚いていた。

美「綺羅…なんで泣いてるんだ?」

あ、やばっ!

『あー…えっと…』

言い訳が思いつかず、

しどろもどろになっていると

美「2人が泣かせたのか…?」

『えっ!?

 い、いやちがっ…!

 あ、あれ?泣かせたのは2人…

 なのは確かだけど…!』

あー!そーじゃなくて!

爽「お、おい!誤解まねいてんじゃねーか!」

恵「泣かせてませんよ!」

美「ふ、ざけんなよ…?」

あ、キレた。

と思ったら、美海はスクッと立ち上がって

こちらへ歩いてきた。

そして、

──ギュッ

私を抱きしめた。

美「綺羅を傷つけたら、俺がゆるさねぇ!

  綺羅は俺のこと助けてくれたんだ!

  お前ら…泣かせるなんて、

  いい度胸してんな?(怒)」

爽「ご、誤解だ!美海!」

恵「そ、そーですよ!色々あってですね…」

美「問答無用!

  綺羅を泣かせた罰だ!」

「「うわぁー!!!綺羅、助けろ
  (助けてください)!!」」
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