闇龍~最強の女~
綺「よーし!できたー!」

し、死ぬかと思った…

綺「我ながら良い出来!」

満足げにいう綺羅。

顔は薄く、でも綺麗に化粧されてるらしい。

そして、

ゆるくふわふわになってる背中に届く長さの

ウィッグ。

鏡がないからわかんねーけど。

綺「ほらほら!爽たちのとこ、いくよ?」

『この格好で!?』

綺「当たり前!さぁ、レッツゴー♪」

半ば、引きずられながら、教室にむかう。

だけど…

『なんか、すんげー見られてるんだけど…』

そう。さっきから、ジロジロ見られている。

コソコソ喋ったりもしている。

綺「美海がかわいーからだよー」

いやいやいや。

『有り得ないだろ』

綺「ボソッ美海ってほんとーに鈍感だよねぇ…」

『ん?』

綺「なんでもないよ。

  それよりほら!着いたよ!」

『げっ』

綺「そーれ!」

──ドンッ

『うわぁっ!』

綺羅に急に押され、

教室の中に入ってしまった。
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