闇龍~最強の女~
~爽 side~

手分けして、美海を探した。

人からいろいろ聞き回って。

全速力で走り回って。

美海を見つけたとき、凄くホッとした。

無事だって分かって、思わず抱きしめた。

顔を逸らした美海の顔を両手で包んで、

顔をみたとき。

少し驚いた。

顔が真っ赤だった。りんごみたいに。

それだけでも充分だったのに、

美海は恥ずかしかったのか

ギュッと目を瞑った。

──ドクン

なんのつもりで、

目を瞑ったかはわかんねぇけど…

このシチュエーション、かなりやべぇから。

あぁ…俺、変態かもなぁ…

そんなことを考えたとき、

すでに手遅れだとおもった。

美海のそれに引き寄せられるように、

自分の唇をそっと重ねた。

美海は抵抗しなかった。

そのことが、俺を更に煽った。

こいつの唇、甘いんだな…

そう思いながら、何度も何度も角度を変え、

キスをし続けた。
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