魅惑の果実
あれから日にちは経ち、学校は夏休みに入っていた。
明日香は夏休みの間は家に帰っていて、私は寮の部屋に一人残っている。
夜働いてる事言ってないし、そうじゃなくても家には居たくないし……寮に一人でいる方が気が楽。
それにしても、あれから一度も桐生さんには見事に会わない。
別に会いたいわけじゃないけど……ちゃんとお礼も言えてないし……助けてもらった事には変わりないんだから、人としてお礼は言うべきだと思っただけ。
ただそれだけ。
あの人の目がどうしても忘れられないんだよね……それにあの声……。
心地よさと、ゾクッとするくらい色気のある声。
桐生さんを見かけないのもそうだけど、ずんぐりむっくり春馬もお店に来なくなったな。
桐生さんに怯えてたみたいだし、来なくなった原因は桐生さんかな?
だとしたら桐生さんって一体何者??
あの輩があそこまでビビるって、ただ者じゃないよね。
雰囲気は怖かったけど、桐生さん自体輩っぽくはなかったしなぁー……。
「って、ヤバ!!」
時計を見て慌ててソファーから飛び起きた。
早く準備しなきゃお店に遅刻しちゃう!!
明日香は夏休みの間は家に帰っていて、私は寮の部屋に一人残っている。
夜働いてる事言ってないし、そうじゃなくても家には居たくないし……寮に一人でいる方が気が楽。
それにしても、あれから一度も桐生さんには見事に会わない。
別に会いたいわけじゃないけど……ちゃんとお礼も言えてないし……助けてもらった事には変わりないんだから、人としてお礼は言うべきだと思っただけ。
ただそれだけ。
あの人の目がどうしても忘れられないんだよね……それにあの声……。
心地よさと、ゾクッとするくらい色気のある声。
桐生さんを見かけないのもそうだけど、ずんぐりむっくり春馬もお店に来なくなったな。
桐生さんに怯えてたみたいだし、来なくなった原因は桐生さんかな?
だとしたら桐生さんって一体何者??
あの輩があそこまでビビるって、ただ者じゃないよね。
雰囲気は怖かったけど、桐生さん自体輩っぽくはなかったしなぁー……。
「って、ヤバ!!」
時計を見て慌ててソファーから飛び起きた。
早く準備しなきゃお店に遅刻しちゃう!!