魅惑の果実
結局昨日は寮の門限に間に合わず朝帰り。
朝早くに蓮見さんが寮の近くまで送ってくれた。
いつも電車で帰ると言っているのに、桐生さんはそれを許してくれない。
普通だったら過保護だなぁって呆れるだけだけど、桐生さんの危ない生活を知っているからしょうがないかと妙に納得してしまう。
でも毎回蓮見さんには本当に申し訳なく思う。
「ん……おかえりぃ……」
「あ、ただいま。 ごめん、起こしちゃったね。 まだ早いからもう少し寝なよ」
「ん〜……そぉする……」
薄っすらと開いていた明日香の目が閉じ、またすぐにスーッと眠りについた。
私も着替えて少し寝ようかな。
着替えを済ませベッドの中に入ると冷んやりしていて、思わず背中を丸め縮こまった。
毎日桐生さんと同じベッドで寝れたらいいのに。
忙しい人だから、泊まりに行った時は一人で寝る事が殆どだけど、朝起きるといつも桐生さんは私の事を抱きしめてくれている。
目を覚まして一番に桐生さんの顔を見るだけで、一日が上手くいく気がする。
安心するんだよね。
朝早くに蓮見さんが寮の近くまで送ってくれた。
いつも電車で帰ると言っているのに、桐生さんはそれを許してくれない。
普通だったら過保護だなぁって呆れるだけだけど、桐生さんの危ない生活を知っているからしょうがないかと妙に納得してしまう。
でも毎回蓮見さんには本当に申し訳なく思う。
「ん……おかえりぃ……」
「あ、ただいま。 ごめん、起こしちゃったね。 まだ早いからもう少し寝なよ」
「ん〜……そぉする……」
薄っすらと開いていた明日香の目が閉じ、またすぐにスーッと眠りについた。
私も着替えて少し寝ようかな。
着替えを済ませベッドの中に入ると冷んやりしていて、思わず背中を丸め縮こまった。
毎日桐生さんと同じベッドで寝れたらいいのに。
忙しい人だから、泊まりに行った時は一人で寝る事が殆どだけど、朝起きるといつも桐生さんは私の事を抱きしめてくれている。
目を覚まして一番に桐生さんの顔を見るだけで、一日が上手くいく気がする。
安心するんだよね。