魅惑の果実
午前中で学校は終わり、私たちは一旦寮の部屋に戻った。



「せっかくだし、お昼ご飯外で食べる〜??」

「あ、うん。 そうだね。 その後買い物付き合ってよ」

「いいけど、何買うの?」

「クリパのプレゼント」

「え!? まだ買って無かったの!? 信じらんなぁい」



桐生さんにあげるプレゼントの事で頭がいっぱいで、今日クリパの話されるまですっかり忘れてたよ。


危なかった。



「桐生さんへのプレゼントは? まさかそれもまだって事ないよね!?」

「桐生さんには買ったよ」

「それならいい〜」



ハイブランドのブックカバーは取り敢えず買った。


桐生さんはいつも高価な物を身に付けてるし、気に入ってもらえるかは分かんないけど、気持ちは伝わるよね?


今日仕事頑張ったら明日は桐生さんとゆっくり過ごせる。


そう思うと仕事を頑張ろうと思えた。


ってか、仕事そろそろやめなきゃな……年明けたら今よりも受験モードになるわけだし。


受験するはいいけど、マジあの親父をどうにかしなきゃマズイ。


でも何にもいい案が浮かばない。





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