魅惑の果実
トイレで店長、瑠璃ちゃんとあーだこーだ言い合いになった。
口は止まんないは涙は止まんないはで訳わかんない。
「ちょっと! どうしたのよ!?」
咲さんがやってきた。
フツフツと怒りが込み上げてくるのに、頭の中は妙に冷静になっていく。
「莉乃ちゃん!? もしかして無理させちゃったのかな!? ごめんね!」
『もしかして無理させちゃったのかな!?』だぁぁぁ〜!?
そうさせたのはあんたの嫌がらせが原因でしょうが!!
マジふざけんな!!
わざとらしく心配そうな素振りをする咲さんに、少なからず殺意が芽生えた……。
「取り敢えず裏で休め」
店長はそう言うと私の二の腕を掴んだ。
「痛いよ!!」
「文句言う暇があるなら立て!」
店長にグッと腕を引っ張られなんとか立ち上がった。
が、フラついてバランスを崩してしまった。
転けそうになったかと思いきや、急に身体が浮いて固まってしまった。
「き、桐生さん!?」
こ、こ、こ、こんなところでお姫様抱っこって……ッ!!
口は止まんないは涙は止まんないはで訳わかんない。
「ちょっと! どうしたのよ!?」
咲さんがやってきた。
フツフツと怒りが込み上げてくるのに、頭の中は妙に冷静になっていく。
「莉乃ちゃん!? もしかして無理させちゃったのかな!? ごめんね!」
『もしかして無理させちゃったのかな!?』だぁぁぁ〜!?
そうさせたのはあんたの嫌がらせが原因でしょうが!!
マジふざけんな!!
わざとらしく心配そうな素振りをする咲さんに、少なからず殺意が芽生えた……。
「取り敢えず裏で休め」
店長はそう言うと私の二の腕を掴んだ。
「痛いよ!!」
「文句言う暇があるなら立て!」
店長にグッと腕を引っ張られなんとか立ち上がった。
が、フラついてバランスを崩してしまった。
転けそうになったかと思いきや、急に身体が浮いて固まってしまった。
「き、桐生さん!?」
こ、こ、こ、こんなところでお姫様抱っこって……ッ!!