魅惑の果実
「初詣、行ってみたら?」
「でも……」
「彼氏いるの?」
「いないよ」
「二人で会ってみて、違うなって思ったらそれはそれでスッキリするじゃん? 友達だと思って気楽な感じでいいと思うよ」
誠治いい奴だし、少しくらいは加勢してあげないと可哀想だよね。
嘘は言ってないしね。
「じゃあ……初詣一緒に行ってこようかな……」
「うん、そうしなよ」
「お姉ちゃん、あの……相談にのってくれてありがとう」
恥ずかしそうな美羽の声につい頬が緩む。
今までたくさん傷付けた。
それなのに美羽は私の事をずっと慕ってくれた。
今更と思われるかもしれないけど、私の出来ることを美羽にしてあげたいと思う。
「どういたしまして。 初詣、楽しんでおいでね」
「うん!」
電話を切って、私は美容室に入った。
クリスマスとは思えないほど女の子達で混雑している。
夜働く女の子はこういうイベントの時こそ稼ぎ時。
私もそろそろ気持ち切り替えよう。
「でも……」
「彼氏いるの?」
「いないよ」
「二人で会ってみて、違うなって思ったらそれはそれでスッキリするじゃん? 友達だと思って気楽な感じでいいと思うよ」
誠治いい奴だし、少しくらいは加勢してあげないと可哀想だよね。
嘘は言ってないしね。
「じゃあ……初詣一緒に行ってこようかな……」
「うん、そうしなよ」
「お姉ちゃん、あの……相談にのってくれてありがとう」
恥ずかしそうな美羽の声につい頬が緩む。
今までたくさん傷付けた。
それなのに美羽は私の事をずっと慕ってくれた。
今更と思われるかもしれないけど、私の出来ることを美羽にしてあげたいと思う。
「どういたしまして。 初詣、楽しんでおいでね」
「うん!」
電話を切って、私は美容室に入った。
クリスマスとは思えないほど女の子達で混雑している。
夜働く女の子はこういうイベントの時こそ稼ぎ時。
私もそろそろ気持ち切り替えよう。