魅惑の果実
第十五話 加速する歯車
冬休みの間に髪の毛を黒く染め、楽しい休みはあっという間に終わり新学期が始まった。
桐生さんとの事が暴露て、咲さんからのイジメを覚悟してた。
だけどイジメがないどころか凄く平和。
あの酔っ払った日以来咲さんとは会ってないけど……。
店長に聞いたら体調を崩してると言われた。
本当かな?と思いつつも、出来ることなら関わり合いたくなかったから、それ以上詮索するのは止めた。
「顔色悪いけど大丈夫?」
席替えをして隣になった明日香が心配そうに顔を覗き込んできた。
最後の最後で明日香と隣のせきになるなんて、実は神様って本当にいるんじゃないかと思った。
私ってば単純。
「最近体調悪いんだよね……」
「保健室行く?」
「大丈夫」って言いたかったけど、体は正直で、口よりも先に頷いていた。
明日香に付き添われ久しぶりに来た保健室。
消毒の臭いがする。
保健室の先生に断りを入れてベッドに横になった。
「四時間目終わったら迎えに来るね」
「ん……ありがと」
カーテンが閉まると一気に気が抜けて睡魔に襲われた。
桐生さんとの事が暴露て、咲さんからのイジメを覚悟してた。
だけどイジメがないどころか凄く平和。
あの酔っ払った日以来咲さんとは会ってないけど……。
店長に聞いたら体調を崩してると言われた。
本当かな?と思いつつも、出来ることなら関わり合いたくなかったから、それ以上詮索するのは止めた。
「顔色悪いけど大丈夫?」
席替えをして隣になった明日香が心配そうに顔を覗き込んできた。
最後の最後で明日香と隣のせきになるなんて、実は神様って本当にいるんじゃないかと思った。
私ってば単純。
「最近体調悪いんだよね……」
「保健室行く?」
「大丈夫」って言いたかったけど、体は正直で、口よりも先に頷いていた。
明日香に付き添われ久しぶりに来た保健室。
消毒の臭いがする。
保健室の先生に断りを入れてベッドに横になった。
「四時間目終わったら迎えに来るね」
「ん……ありがと」
カーテンが閉まると一気に気が抜けて睡魔に襲われた。