魅惑の果実
第十八話 愛しさ
久しぶりに訪れた桐生さんのマンション。
最後に訪れた時の事を思い出した。
コンシェルジュの人はみんな知らない人になっていた。
ずっと繋がれた手。
これは夢かもって思う度、手から伝わる温もりがこれは現実なんだと思わせてくれる。
「んっ、きりゅ……っ、さ……っっ」
部屋に入り、玄関のドアが閉まった途端、壁に押し付けられキスの嵐。
首筋を這う唇。
ワンピースの中に入ってきた男らしい大きな手。
だけど繊細な指先。
「あっ、待って! シャワー浴びっ、んっ……」
口を塞がれ、激しいキス。
こんなにも情熱的で、感情任せの桐生さんを初めて見る。
桐生さんの指先は私の気持ち良いところを的確に触り当てる。
溢れる息も声も気にならないくらい、私の体も桐生さんを欲しがってる。
唇が離れ、私の唇を桐生さんの親指が拭った。
私も怪しく光る桐生さんの唇にそっと触れた。
「今すぐお前が欲しい」
「私も桐生さんが欲しいよ」
抱き上げられ、ギュッと桐生さんの首にしがみついた。
もうこの温もりと香りだけでどうにかなってしまいそう。
心も身体もおかしくなっちゃいそうだよ。
最後に訪れた時の事を思い出した。
コンシェルジュの人はみんな知らない人になっていた。
ずっと繋がれた手。
これは夢かもって思う度、手から伝わる温もりがこれは現実なんだと思わせてくれる。
「んっ、きりゅ……っ、さ……っっ」
部屋に入り、玄関のドアが閉まった途端、壁に押し付けられキスの嵐。
首筋を這う唇。
ワンピースの中に入ってきた男らしい大きな手。
だけど繊細な指先。
「あっ、待って! シャワー浴びっ、んっ……」
口を塞がれ、激しいキス。
こんなにも情熱的で、感情任せの桐生さんを初めて見る。
桐生さんの指先は私の気持ち良いところを的確に触り当てる。
溢れる息も声も気にならないくらい、私の体も桐生さんを欲しがってる。
唇が離れ、私の唇を桐生さんの親指が拭った。
私も怪しく光る桐生さんの唇にそっと触れた。
「今すぐお前が欲しい」
「私も桐生さんが欲しいよ」
抱き上げられ、ギュッと桐生さんの首にしがみついた。
もうこの温もりと香りだけでどうにかなってしまいそう。
心も身体もおかしくなっちゃいそうだよ。