魅惑の果実
身支度を済ませ、靴を持ってベッドルームの窓を開けた。
「じゃあ行ってくるねぇ」
「はいよ〜、行ってらっしゃぁい」
誰にも見つからない様に周りを警戒しながら寮の外へ出た。
外出してるところを見られるわけにはいかないから、夜仕事が入ってる時はいつもベッドルームの窓から出入りしている。
窓の鍵を開けてくれてる明日香に感謝。
駅のトイレでフルウィッグと帽子を外し電車に乗った。
地毛は明るく染めていて、流石にここまで明るくしていたら風紀指導されかねない為、ダークブラウンの鎖骨あたりまであるフルウィッグを被っている。
今のウィッグは凄い。
じーっくり見なかったら暴露ない様に出来てる。
美容院に着くと、まだ時間が早いからか空いていた。
受付で名前を記入した。
「莉乃(りの)さん、おはようございます。 三番席へどうぞ」
「はぁい」
本名で働いてる人もいるけど、私は万が一の時の事を考えて、莉乃という源氏名を使っている。
違う名前なら何でも良くて、お店の店長が付けてくれた。
「莉乃さんおはようございます。 今日は髪型どうします?」
「おはようございます。 今日はハーフ下ストレートでお願いします」
初めてヘアセットを担当してくれた順子(じゅんこ)さんを、今では指名している。
「じゃあ行ってくるねぇ」
「はいよ〜、行ってらっしゃぁい」
誰にも見つからない様に周りを警戒しながら寮の外へ出た。
外出してるところを見られるわけにはいかないから、夜仕事が入ってる時はいつもベッドルームの窓から出入りしている。
窓の鍵を開けてくれてる明日香に感謝。
駅のトイレでフルウィッグと帽子を外し電車に乗った。
地毛は明るく染めていて、流石にここまで明るくしていたら風紀指導されかねない為、ダークブラウンの鎖骨あたりまであるフルウィッグを被っている。
今のウィッグは凄い。
じーっくり見なかったら暴露ない様に出来てる。
美容院に着くと、まだ時間が早いからか空いていた。
受付で名前を記入した。
「莉乃(りの)さん、おはようございます。 三番席へどうぞ」
「はぁい」
本名で働いてる人もいるけど、私は万が一の時の事を考えて、莉乃という源氏名を使っている。
違う名前なら何でも良くて、お店の店長が付けてくれた。
「莉乃さんおはようございます。 今日は髪型どうします?」
「おはようございます。 今日はハーフ下ストレートでお願いします」
初めてヘアセットを担当してくれた順子(じゅんこ)さんを、今では指名している。