魅惑の果実
コース料理を食べながら、お店で話しているような事を話している。
やっぱり私たちは恋人同士という感じじゃない。
「具合悪い?」
「え? そんな事ないですよ?」
「いつもよりお酒を飲んでないみたいだから」
そういえばそうかも。
昨日はあんなに酔っ払いたかったけど、今日は飲む気になれない。
「お酒が美味しくなるようにおまじないをかけてあげるよ」
「おまじない、ですか?」
まさか小西さんがこんな事を言う人だったなんて……意外。
「目を瞑って」
言われるまま目を瞑り、思わず頬が緩んだ。
この食事が終わったら、ちゃんと話をしよう。
こんなにいい人をこれ以上私みたいなのが縛ってちゃダメだ。
「目を開けて」
目を開けると、さっきまで飲んでいたシャンパンの中にイチゴが入っていた。
せめてこの一杯は飲み干そう。
「ありがとうございます」
「美味しくなってると思うよ?」
シャンパンを一口飲み、小西さんに笑って見せた。
「凄く美味しいです」
「良かった」
やっぱり私たちは恋人同士という感じじゃない。
「具合悪い?」
「え? そんな事ないですよ?」
「いつもよりお酒を飲んでないみたいだから」
そういえばそうかも。
昨日はあんなに酔っ払いたかったけど、今日は飲む気になれない。
「お酒が美味しくなるようにおまじないをかけてあげるよ」
「おまじない、ですか?」
まさか小西さんがこんな事を言う人だったなんて……意外。
「目を瞑って」
言われるまま目を瞑り、思わず頬が緩んだ。
この食事が終わったら、ちゃんと話をしよう。
こんなにいい人をこれ以上私みたいなのが縛ってちゃダメだ。
「目を開けて」
目を開けると、さっきまで飲んでいたシャンパンの中にイチゴが入っていた。
せめてこの一杯は飲み干そう。
「ありがとうございます」
「美味しくなってると思うよ?」
シャンパンを一口飲み、小西さんに笑って見せた。
「凄く美味しいです」
「良かった」