魅惑の果実
シャンパンを半分飲んだところで、小西さんのケータイが鳴った。
「ごめん、出てもいいかな?」
「どうぞ」
電話に出た小西さんは、手でごめんと合図をしながら部屋から出て行った。
ふぅ……疲れた。
カバンの中を見ると、ケータイに着信が入っていた。
もしかして!
慌ててケータイを見ると、桐生さんからの電話だった。
掛け直してきてくれた。
その事が嬉しくて堪らなかった。
小西さん、部屋から出て行ったって事は長引くって事だよね?
私は急いで桐生さんに電話した。
呼び出し音がなる。
とてもフワフワした音に聞こえた。
私、酔っ払っちゃったのかな?
「はい」
「桐生さん……」
「今どこにいる?」
「今? 今は、えと……」
何?
頭がボーッとしてクラクラする。
頭を起こしていられなくて、テーブルに項垂れた。
「莉乃!? 莉乃! 返事をしろ!!」
「き、りゅ……さ……」
遠くの方で桐生さんの声を聞きながら、私は眠ってしまった。
「ごめん、出てもいいかな?」
「どうぞ」
電話に出た小西さんは、手でごめんと合図をしながら部屋から出て行った。
ふぅ……疲れた。
カバンの中を見ると、ケータイに着信が入っていた。
もしかして!
慌ててケータイを見ると、桐生さんからの電話だった。
掛け直してきてくれた。
その事が嬉しくて堪らなかった。
小西さん、部屋から出て行ったって事は長引くって事だよね?
私は急いで桐生さんに電話した。
呼び出し音がなる。
とてもフワフワした音に聞こえた。
私、酔っ払っちゃったのかな?
「はい」
「桐生さん……」
「今どこにいる?」
「今? 今は、えと……」
何?
頭がボーッとしてクラクラする。
頭を起こしていられなくて、テーブルに項垂れた。
「莉乃!? 莉乃! 返事をしろ!!」
「き、りゅ……さ……」
遠くの方で桐生さんの声を聞きながら、私は眠ってしまった。