魅惑の果実
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っ……頭、いた……。



「ん……っ……」



身体も痛い。


あれ?


上手く身体が動かない。



「ここ……」



目を開けると、六畳くらいの部屋の中に同い年くらいの女の子が三人いた。


コンクリートの冷たい部屋。


私、ご飯食べてたよね……?



「ずっと眠ってた方が幸せだったのに……」

「え……?」



壁に寄り掛かって座っているショートカットの女の子が、ボソッと呟いた。


起き上がろうとしてハッとした。


手首と足首を縄で縛られてる。


これって……ヤバイんじゃないの!?


モジモジとなんとか体制を整え、私はショートカットの女の子の隣に座った。



「ここどこ!?」

「さぁ? 知らない」

「知らないって……何でここにいるの?」

「貴女と同じ、気が付いたらここにいたの。 貴女、小西って知ってる?」



小西って、小西さんの事だよね?


え、まさか……。


桐生さんとのやり取りが脳裏を過る。



「小西さんの事知ってるの?」

「私も、そこにいる二人も小西と付き合ってた。 みんな小西と居た時意識を失って、目を覚ましたらここだった」





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