冷淡男子の隣がいい
「図書室には冷淡王子と紅葉しかいなかったの?」
「うん、なんか図書室の鍵は月満くんがずっと持ってるっぽいよ」
「そんなこと知ってるわよ」
真希ちゃんはコーヒーを一口飲んでまた話し始める
「いい?冷淡王子はね、図書室をずっと好んで使ってたの。
それは、普通に本読んだりもするし、女子から逃げるための避難場所としても使ってたわ。
でもある日その図書室にまで女子が来るようになってから、冷淡王子は図書室に自分用の南京錠をかけ出したの。
それじゃあ学校のものとしては問題があるっていって学校がちゃんとした鍵を付けだしたの」