木からlove
始まり

【鈴奈side】

私の好きな場所。
それは大きな木がある体育館横。


「鈴奈ー。
 3年生が呼んでるー。」


高校2年目。
クラスが変わらないおかげで、私の呼び出しに馴れきったクラスメートたち。
最初は騒いでいたけど、今は完全スルー。


「はーい。ありがと。」


私の何が良いんだか不明だけど、1週間に最低1回は、男か女が来る。
男は断れば良いけど、女は面倒。


「ちょっと行ってくるね。」

「いってらー。」


お弁当の準備をしていた他の友達3人に声をかけて教室を出た。

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