木からlove

*2


【鈴奈side】


ハァ…


「鈴奈ー。
 早くお風呂入っちゃいなさーい。」


家に帰ってから何度目かになる溜め息をついたとき、1階から母に言われた。


「はーい。」


返事をしてからお風呂に向かう。
その間にも考えているのは今日のこと。

今日で2回も突き飛ばされたせいで、足首は見事に腫れ上がってしまった。
母に心配されたけど、


「階段ですべって転んじゃってさー。」


ってごまかした。

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