木からlove

キーンコーン──

昼寝をして目が覚めると、ちょうど予鈴が鳴った。

教室に戻ると上野裕也(ウエノ ユウヤ)が声をかけてきた。


「おっ。おかえりー。
 彼女と一緒だった?」


うっせ。
こいつとは中学からのダチ。
チャラ男で俺と正反対な性格。


「女とか。
 いねーの知ってんだろ。」

「またまたぁ。
 お前モテるんだからいい加減ー…フガッ

「大きなお世話だっつの。」


裕也はいつもそう言ってくる。
うっとうしいから口塞いでやった。
女とかめんどくさ。

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