【完】イケナイ恋~先生と私~
「支倉の家って確か再婚だったよな?
大丈夫なのか。」
「随分急な話ですね。
いきなりなんでそんな話を?」
飲んでいた紅茶を置いて、少しの静寂の後先生は言った。
「俺の家もさ、似たような家庭で折り合いが悪くてさ。
だからずっと心配だったんだよな。」
「先生って優しいんですね!大丈夫ですよ。
義母はとても優しい方で、実母といるよりずっと楽しい時間が過ごせていると思います。
私にとって、本当の母親も同然なんです。」
これは嘘偽りのない気持ち。
「いい人なんだな。」
「はい。」
「名前は確か・・・、さ」
ピンポーン!!!
「あ、帰ってきた!
連れてくるんで待っててもらえますか。」
先生が何か言いかけてたけど。
まあいいや、後で聞くとしますか。