【完】イケナイ恋~先生と私~



「お帰り、お母さんに知香子。
 具合はどうだって?」


「ちか・・・元気なのに、お薬飲みなさいって。」



凄い泣きそうな顔で知香子の発した声がこれ。
知香子薬嫌いだもんね。
抱き着いてきて、可愛いったらありゃしない!



「風邪をちょっとこじらせちゃったみたいだけど、薬飲んでたら心配ないって。
 それより、担任の先生待ってらっしゃるよね・・・。」


そうだ、ここで話し込んでる場合じゃない。
本堂先生が待ってるんだった。



「そうだったそうだった!
 お母さん早く来て!」



今更だけど・・・。

もし、もし、この時の面談の相手がお父さんだったら。


私達はどうなっていたんだろうか。


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