【完】イケナイ恋~先生と私~




「えっ、二人とも知り合いなの?」


私が声を上げると、早織さんは話し出した。



「瑞季君は私が退職するまでの最後の三年間、受け持ってたクラスの生徒でね。
 こうして保護者と担任として向き合う日が来るとは思ってなかったわ。
 ずいぶんやんちゃだったから、先生になるなんて。」


やっぱりやんちゃだったんですね先生!


「生徒の前なんですから、過去をばらさないでください先生!」


意外な接点・・・。
そうじゃなくって、さっきと違う何この感じ。
雰囲気がまるで違うし、何か危うい感じ・・・。

何かに蓋をするような二人の視線や表情。
それに早織さん、何かを気にしてる?



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