【完】イケナイ恋~先生と私~






「他の部員たち誤魔化せなくてさ・・・。
 それだけお前の存在が、陸上部としては気になっていたというか。」



「それでもです!」


「まぁまぁ。」



掴みかかりそうな私を捕まえて話し出したのは敦君。




「梨香子の気持ちはわかるよ。
 もともとの原因作ったのは、俺達兄妹だから。」


そんな、違うよ。
って言ったら最後まで聞いてって言われた。



「しばらくしたら梨香子のところ、行こうと思ってたんだ。
 手間が省けて良かったと思ってる。」



詩麻が気を利かせて、先生を連れて部屋を出て行ってくれた。

口パクで、素直になりなよ。
って勇気づけてくれるメッセージ。





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