蒼天と雨とカランコロン

「え?何々!?木葉好きな奴いんの?」


この声は…
麻希と向かい合って座っていた私は後ろを振り返る

やはり


「でたな南波冬矢!」


「「ん?」」

なぜか麻希と南波が首をかしげる

南波は思い出したような顔になってから少し困った顔にもなった
そして申し訳なさそうに話す


「あのさ俺、南波冬矢じゃないんだわ。南波は木葉の左ななめ後ろの席の奴で俺は、東谷周平(トウヤシュウヘイ)」



「え?なんで・?」


「木葉、面白そうだしいかにも詐欺にあいそうでからかいたくなった。あ!でもチャリキーなくしたのはガチ。で困ってる時に木葉が来て、ちょーどいいや!って…。」



詳しく聞くと

東谷くんは私と同じクラスらしく、チャリキー探しをしていた時に私を見つけ利用。
偽名を使ったのは、本当に騙せるかという


「好奇心☆」


だそうだ。


「ちなみに麻希ちゃんとは亮繋がりで中学の時から知り合いでしたー!」


「亮くん繋がりで中学から?」


「そうだよん」


ん?中学から…麻希?…亮くん?



「麻希?どーいうこと?高校で出会ったんじゃないのー!?」



「木葉うるさい。周りに迷惑。」


「あ…。ごめん…。じゃなくて!」


「あれー。麻希ちゃん木葉に教えてないのー?ごめん俺余計なこと言ったー!」




なんだか異様な3人が仲良しに─────


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