2人のカタチ
全身が熱くなって、教科書で顔を隠しながら咲の前を進んだ。
「ちょ、まっきーって正臣なの!?」
そんな咲の声が耳元で響いた。
「・・さあ?」
咲はキャーキャーと盛り上がっていた。
次、理科室でよかった。
席、大分離れてるし。
と思ったのに、実験中自由に立ち歩く生徒に混じって咲はまきのところにいた。
「ねえ、そうなの?」
「告白する?」
「いつから?」
とかいう質問攻めに合う羽目に。
いつからって答えたら中2の時からと言う事になる。
告白はしようと思っていた。
なんて恥ずかしい事を答える訳ないじゃん。