2人のカタチ
3人とも結構な人見知りで、クラスが離れると困ってしまう。
まずは、私の自転車を置こうと自転車置き場へ向かう。
でも、途中、3人の足が止まった。
クラスごとに置く場所が分かれているせいで、置く場所が分からなかったから。
「先に、クラス表見に行こうか」
「うん」
こんなにドキドキするのはいつぶりだろう。
3年生なんだ、最後の年くらい、みんなと同じクラスでありたい。
自転車を強く握った。
「らんこらあで見てきて。これ以上先に進めないし」
自転車を持っていたから、玄関に張り出されたクラス表を自分で見ることは出来ない。
「オッケー」
2人は腕を組みながら白い紙に向かって足を進めていった。
クラス・・・違ったらやだな。
らんこは絶対同じクラスじゃなきゃやだよー。
「ええー!」
まきは、何て運のない女なのか。
それを実感するまで後5秒。