凛と咲け。


…おかしいな…


あたしは近くの壁に手を伸ばした。

弓と矢が自然と手から落ちる。

拾おうと、下を向いた。
ズキンと、頭に痛みが走る。

あたしは頭を軽く抑え、
膝をついた。


「…!! ゆ、ゆっちゅん!!」


エレナがあたしの名を呼んだ…。

振り向こうとしたが、
体が思うように動かない。

…あれ…

あたしは、バランスを崩し、

その場に倒れこんだ。


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