蛟神社物語−星花降る夜−
移動途中。


星花「ねぇ。なんで私をさらったの。私が星花の巫女だから?」


焔「それもあるけど、尊緑にあんたをとられたくないんだ。俺は。」


星花「それってどうゆう…」


焔「昔。俺も尊緑もあんたが好きだった。あんたが生まれ変わる前。だから俺も尊緑も生まれ変わりを必死で探した。尊緑に先を越されたから尊緑からお前を奪いに来たんだ。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

焔「俺の社に着いたよ。」


「遅かったね。焔。」


焔「ちっ。先回りされたか。」


尊緑「誰にも星花は渡さない。」


焔「だったら俺から奪い返してみろよ。」


尊緑「そうするよ。」


焔「俺とお前の力の強さは互角だよ。だから体力が先に切れた方が負けだ。お前は俺に追いつく為に全速力で飛んで体力を消耗してる。闘ってもいいがお前の負けだよ。」


尊緑「本当にそう思うの?社の壁を見てみなよ。」


焔「壁?あれは…!水札か!」


尊緑「そう。つまりは僕の勝ちだよ。竜王様の水札のおかげでここの土地では水属性が有利なんだから。星花を守るためなら卑怯な手でも使うさ。」


焔「ちっ。今回は俺の完敗だ。だが俺は諦めた訳じゃない。」
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