- 黒 の 魔 法 -



剣がギシギシと音を立てる。


冬馬はさっきより強くなっている。


このままじゃ、私が切られる…


「…っ…」


「もう、終わりだね。」


言い返したい所だけど、本当にそうかもしれない。


さっきから、魔法を使いすぎて疲労感がすごい…


もう、終わっちゃうのかな?



ーーキンッ


「馬鹿、1人で全部抱え込むな。俺らがいるだろ?」

馬鹿は余計だが、遊馬君が助けてくれた。


「有難う。ちょっとだけ、時間稼いでくれる?」


「余裕」


私は少し2人から離れて唱えた。


「黒の力、我にその魂を‼︎」


< 105 / 115 >

この作品をシェア

pagetop