- 黒 の 魔 法 -
剣がギシギシと音を立てる。
冬馬はさっきより強くなっている。
このままじゃ、私が切られる…
「…っ…」
「もう、終わりだね。」
言い返したい所だけど、本当にそうかもしれない。
さっきから、魔法を使いすぎて疲労感がすごい…
もう、終わっちゃうのかな?
ーーキンッ
「馬鹿、1人で全部抱え込むな。俺らがいるだろ?」
馬鹿は余計だが、遊馬君が助けてくれた。
「有難う。ちょっとだけ、時間稼いでくれる?」
「余裕」
私は少し2人から離れて唱えた。
「黒の力、我にその魂を‼︎」