- 黒 の 魔 法 -
俺は今リアのストーカー野郎、冬馬と戦っている。
力はものすごく強くて、地面には俺の足跡がくっきりとついている。
すると、冬馬が耳元で言った。
「裏切りレンレン♪」
過去のことを言っているのか?違う、俺は…俺は…
「裏切ってなんかいない!黙れ」
「誰に向かって、言っているんだい?」
ーーザクッ
「…うっ…」
油断しているすきに、もう片方の手で小刀を持ち、俺の太ももを刺した。
太ももから大量の血が溢れ出る。
俺は負けたことなんて、ない。
もちろん痛みなんて知らない。
いつも心が無いように、相手を傷つけていた。
こんなに、痛いんだな。
ーーピカッ
目の前が真っ白になる。
「なんの光だ?」
そこには、涙を流して苦しんでいるリアがいた。
すると急に立ち上がった。
無表情になり、髪の毛が真っ黒に変わっていく。
瞳も光を知らないように、真っ黒に変わっていた。