- 黒 の 魔 法 -



「レオ!行くよ」


「うんっ

冬馬!私達が相手だよ!」


「ちょっ、すずそれは岩だよ?」


「え、あ!…んー、似てるね?」


「似てないよ?ちゃんとしないと、三途の川を見ることになるね」


「ごめんごめん!ちゃんとするよ!


音玉(おとだま)!」




声がする。そう、すずとレオ


そういえば、遊馬君は大丈夫かな?




私はゆっくりと目を開いた。


今の私にはモヤモヤとする黒い何かがある。見えはしない、心の中に。


「あっ!リア大丈夫?」


「リアちゃん!」

私はその声を無視した。

「私の役目は、お前を倒すこと」


「リアが僕を?フッ、笑わせてくれるね」


冬馬の方に手を伸ばし、言った。

「黒電流」


ーーービリビリッ


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ」


冬馬の叫び声が響く。


「もっと、もっと苦しむが良い」


「うわああああああぁぁぁぁぁぉぁ」


ーーーバタッ


「もうやめて!ね、リア・・倒れたんだよ?だからその魔法を・・・」


「まだこいつは生きているお前には関係ない」







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