- 黒 の 魔 法 -
そのころある倉庫で
2人の男が話していた。
「真白冬馬、失敗でしたね。」
「あぁ、アイツは捨てなさい。
それより、コードネームXの方はどうだい?」
男は珈琲を飲みながら資料に目を通す。
「上手くリリノア学園に潜入できています。」
「確か、黒木の近くにいるアイツだよな?」
画面へと目を移すと、少しだけ口角を上げた。
「えぇ、そうです」
「アイツには期待しておる。楽しみだ」
「ボス、ありがたきお言葉です。」