- 黒 の 魔 法 -

夜になると、


103号室のドアをノックした。そう、四條君の部屋だ。


「どちら様ですか?」


「黒木リアです。」


するとドアが開いた。


「どうしたのですか?こんな遅くに…。もしかして、私と?もう、姫ったら可愛いですね。」


と言いながら私の首筋にキスをしてきた。


「違います。四條君にお願いがあるのです。」


「え?こういうことじゃないの?」


「すずから聞いたのですが、四條君って美容師の息子だと聞いたのですが」


「あ〜そのことですね。そうですよ。もう免許もってますけどね。」


そういいながら、財布に入っている免許を見せてくれた。


私は四條君の両手を握った。


「お願いです。私達を綺麗にしてください」

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