- 黒 の 魔 法 -

眼鏡をとると、すずは別人になっていた。


地味なすずではなく、モデルのようなすずだった。


「…すず、可愛い」


「ほ、ほんと⁉︎」


「はい、姫本当に可愛いですよ。僕と夜…」

四條が変な事を言いそうになったから慌てて


「次、私ね‼︎」と言った。


「はい。わかりました。…あれ?これは髪の毛じゃないですよね?姫?」


そう、皆には内緒にしていたけれどこれは黒髪のボブの“ウィッグ”なのだ。


「そうよ」と言い、ウィッグをとった。


そこには美しすぎる少女がいた。


四條 仁は顔が真っ赤になり、


高松 すずかは見とれていた。


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