- 黒 の 魔 法 -


樹先輩が来て、ネクタイを渡してくれた。


ネクタイを紫に変えた。


さぁ、今から新しい人生が始まる。


X組になった。しかも、前よりは容姿も良くなった。




玄関ではいつもの悪口が聞こえない。


聞こえるのは黄色い歓声。


「なに、あの2人めっちゃかわいい!てゆーか、地味女達は?」


「わっ!美少女!特にロングの女の子美しすぎる!」


私達がX組へ行こうとすると、誰かに肩を触られた。

「俺、安藤っていうんですけど、君可愛いね!名前は?」



私は堂々と答えた。

「白翼の五神、黒木リアです」


一応、スマイルも付けた。


「え、あの地味子が⁉︎あ、すんません。じゃ、隣は…」


「そう、私は、たっ高松すずかでふ!」


あらら、かっこ良く言えなかったね…


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