- 黒 の 魔 法 -


「リア…久しぶり。リア…覚えてる?」


少年は寝ているリアの額に手を置いてそっと呟く。



「…君は忘れちゃいけないんだよ。僕の事を…君は僕の姫だからね。」


額から頬へと手をすべらす。



「…今日は何の日だと思う?10年前の今日、僕は君の王子様になったんだよ…?」


リアの唇にそっとキスをした。


すると、リアの額から大量の汗。


この時、この瞬間、


リアは悪夢を見たのだった。




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