- 黒 の 魔 法 -
「さ、リア帰るよ!」
いつものオドオドしたすずではなく、堂々としていて、思いっきり私に手を伸ばしていた。
「…う「君たちは何を言っているんだい?」
冬馬が冷たく言い放った。
手を繋がれている左手が痛い。
「君たちは、リアの何も知らない。」
「は?意味がわからない」
「そうよ!リアの事は全部知っている」
「じゃあ、何故リアは僕と一緒にいる?何故リアはこんなにも強い?何故使い魔が天使と悪魔?何故X組にいる?」
「そ…それは…」
すずは下唇を強く噛んだ。
「君たちは可哀想だね。何も知らされてない、そう信じてもらえていない」
「ちがう!ちがうの、冬馬‼︎」
伝えるのが怖かった。
また、失うんじゃないかと思った。
「…リア、私はリアの事を信じている。
あんなクズについて行かいくほど馬鹿じゃないことを!」
「音剣」
すずの手から水色の剣がでできた。
それが、戦いの合図となった。